- 2024年5月6日
2024年4月4日にワードプレスがメジャーアップデート級のバージョンアップ、WordPress 6.5「レジーナ」がリリースされました。
WordPress 6.5「レジーナ」アップデート内容
サイト全体へのフォントの追加と管理
新しいフォントライブラリを使用すると、サイトデザインに必要不可欠な部品「タイポグラフィ」を、コーディングや追加の手順なしにコントロールできます。任意のブロックテーマでサイト全体にローカルフォントや Google フォントを簡単にインストール、削除、有効化できます。カスタムタイポグラフィコレクションを追加して、サイト制作者や公開者がコンテンツをスタイリングする際の選択肢を広げます。
リビジョンからもっと情報を。テンプレートやテンプレートパーツのリビジョンも追加
クリエイティブなプロジェクトにおいて、どの作業が完了し、どの作業をどこまで戻せるか、より包括的に把握できます。タイムスタンプ、クイックサマリー、全リビジョンのページ付きリストなど、リビジョンの詳細情報を得られ、またスタイルブックからリビジョンを表示して、変更が各ブロックにどのように影響するかを確認できます。リビジョンは、テンプレートとテンプレートパーツでも利用できるようになりました。
拡張された背景と影のツール
グループブロックの背景画像のサイズ、繰り返し、フォーカルポイントオプションをコントロールし、繊細な方法や派手な方法でレイアウトに視覚的な面白みを添えられます。
カバーブロック画像のアスペクト比を設定し、選択した画像から自動的に色を取得するカラーオーバーレイを簡単に追加できます。
さらに多くのブロックでボックスシャドウがサポートされ、視覚的に奥行きのあるレイアウトを作成したり、デザインにちょっとした個性を加えられます。
新しいデータビューの発見
サイトのあらゆる部品には情報とデータのライブラリが付属し、必要なものをすばやく見つけ、自由に整理できます。ページ、テンプレート、パターン、テンプレートパーツのデータビューでは、データをテーブルまたはグリッドビューで表示でき、フィールドの切り替えや一括変更も可能です。
スムーズなドラッグ & ドロップ
ドラッグによる項目の移動にも変化があります。視覚的な調整により、リストビューで項目をドラッグすると他の項目が動きに合わせて移動します。またワークスペースの先頭から最後まで任意の場所で、自由にドラッグできます。
リンクコントロールの改良
合理化された UI やリンクをコピーするショートカットなど、より直感的なリンク構築体験が提供され、簡単にリンクを作成、管理できます。
Interactivity API によるブロックへのインタラクションの導入
Interactivity API は、ブロックにインタラクティブなフロントエンド体験をもたらす標準の方法を開発者に提供します。最適なパフォーマンスを維持しながら、外部ツールへの依存を減らし、プロセスを簡素化します。検索結果を即座に取得したり、訪問者がリアルタイムでコンテンツと対話できるようにするなど、記憶に残るユーザー体験を作成できます。
ブロックとカスタムフィールドやその他の動的コンテンツとの接続
コアブロックの属性とカスタムフィールドをリンクし、カスタムブロックを作成せずにカスタムフィールドの値を使用できます。Block Bindings API により、開発者はこの機能を拡張し、ブロックをカスタムフィールドだけでなく、任意の動的コンテンツと接続できます。データが別の場所に保存されていても、新しいソースとブロックを簡単に、わずか数行のコードで関連付けできます。
クラシックテーマへの外観ツールの追加
クラシックテーマを使用しているデザイナーやクリエイターも、アップグレードされたデザイン体験を得られます。スペース、ボーダー、タイポグラフィ、色のオプションが theme.json なしでサポートされます。いったんサポートを有効化すると、以後、利用可能になったオプションは自動で追加されます。
プラグイン体験の向上
プラグインの依存関係をより簡単に管理できるようになりました。プラグインの作者は新しい Requires Plugins ヘッダーに必要なプラグインのスラッグをカンマ区切りでリストし、ユーザーに対してインストールと有効化が必要なプラグインのリンクを提示できます。
さらなら高速化・パフォーマンスの更新
このリリースには110以上のパフォーマンスアップデートが含まれ、投稿エディターとサイトエディター全体のスピードと効率が飛躍的に向上しました。読み込みは WordPress 6.4より2倍以上速く、入力処理速度は5倍速くなりました。
このリリースでは Performant Translations により、翻訳サイトのロード時間が最大25%改善されました。その他のパフォーマンスのハイライトとして、AVIF イメージのサポートと、コールバックによるブロックバリエーションの登録の改善があります。
インクルージョンの伝統
このリリースではプラットフォーム全体で65以上のアクセシビリティの改善が含まれ、これまで以上にアクセシビリティが向上しています。たとえばスクリーンリーダーやキーボードで操作するユーザーも管理画面のサブメニューにアクセスできるようになる重要な修正や、管理画面のフォーカス状態における色のコントラスト、要素の位置、カーソルのフォーカスなど、すべての人々の WordPress 体験を向上する修正が追加されています。
バージョンアップの注意点
WordPress 6.5の更新によって私の1つのブログでは不具合が生じました。
そのワードプレステーマと1つのプラグインの相性がおかしくなったようで、ページトップにエラーメッセージが表示されるようになってしまいました。
特定のプラグインを無効化することで解決しましたが、このようにメジャー級のアップデートは描画速度向上や技術的革新など様々な恩恵が受けられる一方で、不具合も生じやすいもの。
ワードプレスはいわばOSに値するような頭脳部なので、バージョンアップする前に必ずバックアップをとってから更新することを強く推奨します。
それでは、よいワードプレスライフを!
この記事を書いた人
40代サラリーマン。給料が上がらない中小企業に勤務。物価高を生き抜くためにブロガーとしてアフィリエイトでの副業収入を確保するために日々ブログ執筆に勤しむ。